陥りやすいワナ

 ぼくの友達がBlogでこんなことを言っていました。


私たち健常者は、健常者の観点のみから考えがちである。しかし、障害者の立場から考えたとき、その新たな方向性や利便性を発見することができる。

 この発言はいいことを言っているようだが、非常に陥りやすいワナだと思っています。それは、以下の質問をするとよくわかる。

「障害者」というものの定義はなんですか?「健常者」というものの定義はなんですか?

 「障害者」とは、「ハンディキャップ」を持った人、「健常者」は、「障害者」ではない人という定義をする人もいるかもしれない。でも、目が悪い人はどうでしょうか?これだって、一種の「障害」であって、メガネやコンタクトレンズがあるためにノーマルに生活できます。それと同じように「障害」をもった人にもサービスや支援を行なえば目が悪い人のように生活できるようになるのである。つまり、同じ人間なんだから明確な定義なんてないし、あってはならない。

 ただ、必要なサービスを必要な人に提供すればいいのである。そこに「障害者」という定義付けは必要ない。しかも、法律でも「障害者」という定義付けはされていない。(法律でも定義付けはされていないが、「障害」をもった人に向けた政策等はある。その話はまた今度。)「障害者」、「健常者」という観点からものを考えようとする時点で新しい方向性や利便性なんて見つかりっこない。これが、ぼくが「障害者」という言葉をなくしたい理由であり、もっと考えていかなければいけない問題だと思います。

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矢辺卓哉(やべっち)

田舎で農業・電気通信工事士、東京で障害者雇用支援という田舎・東京を行き来する生活をしながら、エネルギーの地産地消、環境負荷の低い・企業だけに頼らない生き方を模索中。株式会社よりよく生きるプロジェクト代表取締役

「人生を味わいつくせる人を増やす」がミッション。

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