自立生活支援ピープルファースト東久留米に行ってきました。

 コムケアの去年の助成金対象団体に最終報告書の作成をしなければならないということで、去年の助成金提供団体のピープルファースト東京が母団体のピープルファースト東久留米というところに取材に行ってきました。

 ピープルファーストは、アメリカで生まれた活動である。1973年に知的障害のある人たちがオレゴンに集まって、どうやって地域で暮らすかについて話し合いがもたれた。このとき、参加者の1人が、


「知恵遅れ」や「障害者」ではなく、「私はまず人間として扱われたい。(ピープル・ファースト)」

と言ったことから、ピープルファーストという名前ができ、それが日本にも拡がり、知的障害のある人が地域で生活できるように支援していくという団体です。

 ピープルファースト東久留米では、宿泊研修や地域での生活のために必要なことを身に付け、入所施設から出て行こうということを進めています。今日は、実際に宿泊研修の建物やピープルファースト東久留米が運営しているグループホームを拝見させていただきました。

 今日は三重県の施設に入っていて、地域で生活をしたいという女性がピープルファーストの宿泊研修に参加していました。少し話をすると、施設は楽しいことが全くないそうです。外に行くと言っても、職員の人と散歩程度だそうです。今日、東久留米に着いてみんなに話をしていたことが非常に心に残りました。


「お寿司を食べたい。」「ボーリングをしたい。」「渋谷に行きたい。」「池袋に行きたい。」「浅草に行きたい。」etc...

 

 施設での生活が、どんなに張りがなく、つまらないものなのか、彼女の話を聞いていて感じましたし、彼女の「?したい!」という気持ちを尊重したいという気持ちになりました。実際に障害のある人たちは、施設での生活を望んでいる人が多数いるにも関わらず、なかなか地域移行が進んでいかない。そこには様々な不安が見え隠れしている。お金の不安。地域での人間関係。地域で問題を起こしたときの責任の所在。親御さんの社会福祉等についての知識の不足からくる不安。など。

 地域に出るより、施設に押し込める(あえてこういう言い方をします。)の方が当事者ではない、周りの人は楽なんだろうね。しかし、当事者の気持ちを考えると全然、人間的ではない。そして、今日3箇所の宿泊施設やグループホームに行って感じたのは、利用者の皆さんがそれぞれ、自分の表現方法でぼくらを歓迎してくれたこと。人間誰でも自分の家にお客さんが来たら嬉しいものである。障害のある人が、地域に出て行くためには、より地域の理解、親御さんの理解が必要である。難しい問題ではあるが、難しいからこそやりがいがあるし、楽しいとぼくは思っている。彼らを閉じ込めておくことはもう許されない。社会に出て、彼らの存在を声を大にして伝えていかなくてはならない。

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矢辺卓哉(やべっち)

田舎で農業・電気通信工事士、東京で障害者雇用支援という田舎・東京を行き来する生活をしながら、エネルギーの地産地消、環境負荷の低い・企業だけに頼らない生き方を模索中。株式会社よりよく生きるプロジェクト代表取締役

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