青年学級に参加してきました。

 東京都のとある区の青年学級という知的障害のある方の余暇活動をやっているところにお手伝いで行ってきました。それぞれ4班に分かれ、自分は4班で午前中、買出し、料理、午後はカラオケというスケジュールでした。買出しに行き、料理を作る段階になり、なぜか1人一緒に付いていないといけないという人がいて、ぼくが一緒についてまわっていました。(よく暴れるとか言ってたけど、ぼくと一緒な時は落ち着いてたよ???そんなに暴れる人には見えなかったけどぉ??)

 で、料理を作る段階になり、

その彼はエプロンと三角巾を「彼なり」のペースでつけはじめました。「彼なり」というのは、"普通"のペースで考えると非常に遅いスピードなんです。"普通"で考えたら遅いから、急かすこともできたと思うんです。でも、ぼくは彼には彼なりのペースがあると思うし、彼のペースを尊重すべきだと思うので、急かすことはしませんでした。

 そして、エプロンと三角巾を着け終わって、いざ料理!周りのみんなはおにぎりを作ったり、豚汁の具を切ったりしていましたが、彼は椅子に座って、ぼくとお喋り。(笑)今日は料理のスケジュールだから、料理作らなくていいのか!と思う人がいるかもしれません。でも、彼は、エプロンをして、三角巾を着けているのです。料理をしたくないわけではないんです。彼は彼なりに、料理に入っていくペースがあるのです。あとの反省会で「もっとみんなが参加するように声掛けをした方がいい。」との意見がありましたが、そんなことは必要ないと思うんです。こちらから参加させるのではなく、彼は彼なりのペースがあり、それをいかにぼくらが我慢し、尊重できるか。それに尽きると思うのです。

 そんなことを考えていると、やっぱり料理に参加しだしました。彼なりのペースがあるんです。で、おにぎりを作り出すと、ぼくの呼びかけにもきちんと反応し、おにぎりを作りました。で、なんやかんやでおにぎりと豚汁が完成!色んなカタチのおにぎりを見て、人間だって色んな人間がいる。このおにぎりのように、どんな人間でも存在している価値はあるし、どんな人間でも受け入れられるような社会になってほしいと感じました。

 そして、その後カラオケへ。にしても、うるさい。(笑)日頃、ストレスが溜まってるんじゃないかってくらい、声がでかくて、歌う、歌う。(笑)一緒にノリノリで歌っていると、「( ̄b ̄)シーーッ!!」と言われました・・・。。。で、一緒に歌っていて思ったのは、今この状況は非常に楽しい。でも、この声はでかくて、歌になってないようなカラオケを誰かが見たら、絶対恥ずかしい、残念ながらそう思いました。でも、今自分は楽しいんです。ようは、周りの目が気になっているんです。障害のある人と楽しむということは、周りの目が気になること以外は、何も問題がない。

 そうしたら、周りの目が気にならないようにすればいいんじゃないか。つまり、障害というものの理解を進めた方がいいという自分の考え方は正しい。そんなことを感じました。そして、彼らが選曲した「世界で一つだけの花」は、最高でした。


♪No.1にならなくてもいい もともと特別なオンリーワン

 彼らが、この曲を歌っていることに対して、非常に何というか、感慨深いものを感じて、涙が止りませんでした。そして、カラオケが終ってみんなとお別れ。ぼくがついていた彼は、最後にみんな集まるんだけど、「暑い。」と言って、集まらず。(笑)そんなことがあってもいいじゃん。何か、社会もこういう幅というか、余裕がほしいと感じました。そして、最後の反省会で、初参加ということで、コメントをくれとの事だったので、皆さんの前で、こんなことを言わせていただきました。


「今日は非常に楽しかったです。そして、素晴らしい活動だと思いました。しかし、この活動をこの場のみにしてしまうのではなく、大学などのサークルと一緒にやることによって、障害のある人の理解が進すすむのではないか。ぼくの思いとしては、障害を身近にしたいという思いがあるのですが、この素晴らしい活動をこの場で終らせるのではなく、大学などと一緒にやってほしいと思いました。そして、この反省会のように運営側のみが参加するのではなく、運営側、参加者側という垣根をなくして、みんなで作り上げる会にしてほしい。」

 そんなことを言わせていただきました。初参加で、皆さんの苦労も知らず、勝手なことを言ってしまったかもしれません。しかし、これこそが一番大切な事だと思うんです。そして、青年学級という活動は、利用者の皆さんの余暇活動のお手伝いと仲間作りが目的です。つまり、利用者をいかに楽しませるか?ということが一番大切なことなのです。青年学級という活動は、それでいいんだと思います。ぼくの役割は、障害を身近にすること。つまり、青年学級のような素晴らしい利用者の皆さんを楽しませている活動と障害を身近でない人を繋げる役割です。それが、自分の役割だと思うし、自分が生まれてきた意味だと思っています。そんなことを再確認した青年学級の参加でした。

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矢辺卓哉(やべっち)

田舎で農業・電気通信工事士、東京で障害者雇用支援という田舎・東京を行き来する生活をしながら、エネルギーの地産地消、環境負荷の低い・企業だけに頼らない生き方を模索中。株式会社よりよく生きるプロジェクト代表取締役

「人生を味わいつくせる人を増やす」がミッション。

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