2011年度 上半期の振り返り - 起業の喜びと苦悩

 今日で9月30日です。企業では2011年度の上半期になります。ということで、備忘録を兼ねて、また起業の喜びや苦悩がこれから起業する人の参考になればと思い、私の2011年度上半期の記録を残していきたいと思います。

生活・しごと∞わかもの相談室での勤務開始

 前職を2月末に退職し、4月から前職のつながりで、生活・しごと∞わかもの相談室に勤務させていただくこととなりました。ここでの勤務経験が私の人生を大きく変えるのですが、まずこの経験から、本当に人のつながりが大切だと改めて実感しました。

 人とのつながりを大切にするためには、嘘をつかない、嫌なことから逃げない。そして、何事も真摯に対応する。当たり前と言えば当たり前ですが、これらを大切にすること。これが本当に人とのつながりを保ち、大切にすることなんだと改めて体感しました。

 前職では、障害のある人の就職・転職の支援をしていました。前職で感じていた問題は、障害のある人は生まれ育った環境で、自尊心を育めず、自信が持てないこと。また、障害が理由で自分の人生を諦めてしまうこと。この問題を解決するために、簡単に言えば、障害のある人向けのコーチング業、小さな頃からの自尊心を育む事業をイメージして退職いたしました。

 このやりたいこと、私の就職活動のノウハウが何かしら困難を抱える若者に役に立てばと、この相談室に参画させていたくことにいたしました。しかし、この相談室での勤務が私の人生を変えました。

 というのも、障害のある人だけではなく、多くの若者が今私が前職で感じていた問題を抱えていることがわかったのです。自尊心を持てず、自信がなく、何かにチャレンジする意欲を持てない。それは、個人の問題だけではなく、大きく、深く、暗く、そして、私個人だけでは到底立ち向かうことのできない、非常に根深い社会構造でした。

 そして、私個人の相談員としての甘さ、見識の狭さ、度量のなさを相談者から教えていただきました。また、私個人でできることは限りなく少ないことを同僚の相談員から教えて戴きました。本当にこのような機会をいただけていることに感謝しています。

 引き続き、この相談室には関わらせていただき、相談員としてのスキルアップ、私個人としてレベルアップをしていきたいと考えております。

そして、起業へ

 この間の期間も様々なお仕事をいただいておりました。それも本当に前職時代のつながりです。本当に感謝しておりますし、前職で培ったことがあったからこそだと思いますし、前職で学んだことが今に活かされていると感じています。

 そして、7月には、私が今まで培ってきた就職ノウハウをお伝えする独自セミナーを開催いたしました。少人数ではありましたが、非常に好評で、これで勝負ができる、やってていける!と実感いたしました。

 前職つながりと言えば、7月に前職の同業だった社長さんとさしで飲んだ時のことでした。

 彼はこう言いました。

「やりたいことがあるなら、なぜ起業しないのか」

 当時、日々の仕事、生活に少し甘えを感じていた時でした。起業して自分を追い込みたい。そう思い、その場で起業することを決めました。本当に人との出会いは人生を加速させるんだと実感しました。

起業の喜びと苦悩

 そして、1ヶ月準備をし、2011年8月8日に株式会社よりよく生きるプロジェクトを設立いたしました。実を言うと起業は、高校生の時からの夢でした。小中高と部活動のキャプテンをやっていて、それなりに実績を出していたので、自分のできることは、人の上に立たせていただくこと。それを仕事とするならば社長ではないか。そう感じて大学も経営学部を選びました。そして、前職でもマネジメントを経験させていただき、"できる"という自負を持てました。

 目の前には取り組むべきことはたくさんありますが、高校時代からの夢を叶えられたこと。夢は諦めなければ必ず叶う。それは自分の自信にもなりました。また、会社という箱の代表であり、全ての責任が自分にのしかかってくる。これこそ、自分が求めていた環境であり、所属する会社にコントロールされない、自分の自分のための人生を歩めることが非常に嬉しいことでもあります。

 しかし、良いことばかりではありません。現在の課題は、リソースとターゲット・ポジショニングです。

 リソースに関しては、前々から遊び好きでお金を貯めることを知らない人間だったので、貯金はほぼありませんでした。そのため、今もかつかつで、お恥ずかしながら、自分一人が生きていけるくらいでやっとです。


 起業して思ったのは、会社を作り、それなりに何かをやっていくためには、自分一人の力は時間的にもスキル的にも限られています。他人の力を借りなければ、事業を進められません。他人の力を借りるためには、今の社会ではお金が必要です。

 今は、善意で無給のスタッフが関わってくれていて、事業に取り組めていますが、やはり前職で感じていたようなスピードでは事業は行えません。もっとスピード感をもって事業をやりたいのですが、それにはある程度のお金が必要であることを身にしみて感じました。このあたりも会社の代表として、シビアになっていきたいと思っています。(もちろん、お金以外の方法で事業をスピード感もってやれる方法があれば教えてほしいです)

 そして、ターゲットとポジショニングについてです。私の分野で言うと、"就職活動支援コンサルタント"になりますが、このコンサルタントはたくさんいるのです。その中で誰をターゲットとして、どんなポジションを狙っていくのか。それがなければ、競争力、魅力がなく、ただの one of them でしかありませんし、価格競争にしかなりません。そんなポジションになるために、自分は起業した訳ではありません。

 であれば、誰の何の課題を解決するのか。"〜したい"層ではなく、"ねばならない"のはどんなターゲットなのか。ターゲットを細分化できるところまで細分化しまくる。それにより、専門分野のポジショニングを決める。

 私は前職でこれをやらずに会社を辞めてしまったので、今苦労しています。どういうターゲットにどんな専門家としてのポジションを取るか。お金を稼ぎながら、これを Try and Errorしていくのは結構大変です。

 ですから、余談ですが、できれば会社にいながら、副業的にこれに取り組み、1ヶ月数万円でもいいのである程度、個人で稼いでしまう。その実績ができてから起業すると、わりかし安定的に起業できると実感しています。

 閑話休題。

 ということで、こんなことを感じたあっと言う間の6ヶ月でした。10月からの半年は、このターゲット・ポジショニングを明確にして、どんどん実績を作っていく。そして、社会を変える一端を担うことを目標にしています。

 頭の中では色々と面白いターゲット・ポジショニングが浮かんでいますので、人との出会いに感謝しながら、事業に取り組んでいきます。

 また半年後に嬉しいご報告ができるようにがんばります。チャオ☆

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矢辺卓哉(やべっち)

田舎で農業・電気通信工事士、東京で障害者雇用支援という田舎・東京を行き来する生活をしながら、エネルギーの地産地消、環境負荷の低い・企業だけに頼らない生き方を模索中。株式会社よりよく生きるプロジェクト代表取締役

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