「わか部」の挑戦と可能性

私がやっている株式会社よりよく生きるプロジェクトが運営するわか部が先月7月17日から部室をオープンさせました。

この部室では、「就職したい人」「自分の働き方を考え直したい人」が、このスペースでゆっくりしながら、人と交流しながら、私と相談しながら、「人を応援でき、人に応援される」人間になることで、自分らしい働き方を見つけ、働き出すことを目標にしています。

この活動に、7月のご案内で2名の方に入部いただくことになりました(定員は10名なので、部員はまだまだ募集中です!)。

この活動をする中で、僭越ながら今まで当然と思われていたことが変わる可能性や新しい方向性を示すことができるのではないか、と感じるようになりました。

そのことをお伝えしていきたいと思います。

福祉について、私が持っている違和感があります。それは何でもかんでも利用者が無料で使うことです。

例えば、就労移行支援事業所の利用や臨床心理士のカウンセリングなどです。特に臨床心理士については、大学院まで出なければならないにも関わらず、職がない、給料が安いという問題があります。

これは、「利用者からお金をもらう」という考え方が実践されていないからであり、給料の出所が行政からの委託であることが多々あるからだと考えています。

たしかに無料で使ってもらうことは非常に重要であり、全ての人を有料にすることは難しいと思いますが、何でもかんでも福祉は無料にしなくてはならないという考え方には、私は賛同できません。

お金を払うからこそ、お互いが本気になれるのではないか。そして、このご時世、行政に頼らない支援のあり方を作り出さなくてはいけないのではないか。私はそう考えています。

ですから、その点を考え、わか部は完全有料にしました(金額については一部プランで、生活保護内でも払える金額設定をしています)。

しかし、従来のキャリアカウンセリングは、無料であることがほとんどです。だから、従来のキャリアカウンセリングをしていては有料に共感してもらうことは難しいです。

ですから、私が考えたコンセプトは、就職支援×居場所という2つの価値を合わせた本格的な就労支援・生き方支援をすることでした。引きこもり用の居場所はあっても、就職したい大人のための居場所がないのです。というのも、正社員のレールを外れた人は、就職活動するにも日中の居場所が一気になくなるのです。

このコンセプトに共感してくれた2名が7月に入部してくれました。1人は、障害者年金で1人暮らしをしています。家賃を引いた多くない生活費の一部をわか部へ払ってくれています。

「働いていない人は払うお金がない」とよく言われますが、それは「どうやってお金をもらうか?」ということを本気で考えていないのではないか?ということを、このわか部で入部してくれた人の姿を見ると感じます。

お金を払うということは、自分の身銭をきるからこそ、学ぼうと思うし、本気になれると私は信じています。

そして、それくらいの価値があるものを自分が提供しようとしているか?そう自問自答することが大切だと思います。

そして、サービスを受ける側も都合良く、無料で何でもやってもらおうというのは甘えであり、間違いだと思います。自分が身銭をきるからこそ、本気で学べるはずです。

現在の福祉、弱者支援については、このサービス提供者の「本気で価値あることを考えないこと」とサービス受給者の「無料で何でもやってもらおう」という甘えの構造を感じます。

もちろん、わか部のサービスは、2名しか入部していませんし、この点を大声で言えるものではないかも知れません。しかし、実際に入部してくれた人もいることを考えると、わか部はこの甘えの構造を変える可能性を感じています。

ですから、この私が考えるあるべき姿に向かって、わか部で挑戦し、可能性を追求していきます。

追伸:
いろいろ書きましたが、本当の理想は、お金を受取る側・払う側をなくすことです。現在のわか部のサービスも、お金を受け取る側・払う側という構造があります。

しかし、人間の本質は、金銭のやり取りではありません。支援というのは、支援しているようで相手に助けられています。

ですから、最終的には一緒に学び・成長することで、金銭の授受がなくなる究極の居場所になりたいと考えています(まだどうしたら良いかはわかりませんが)。これもわか部の次のステップの挑戦と可能性です。

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矢辺卓哉(やべっち)

田舎で農業・電気通信工事士、東京で障害者雇用支援という田舎・東京を行き来する生活をしながら、エネルギーの地産地消、環境負荷の低い・企業だけに頼らない生き方を模索中。株式会社よりよく生きるプロジェクト代表取締役

「人生を味わいつくせる人を増やす」がミッション。

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