今までほとんど選挙に行ってきたが、やっと投票したいと思える立候補者に出会えた。
三宅洋平さんである。
なぜ投票したいと思えるのか、思ったのか。それは三宅洋平さんが民主主義で大事な3つのことを教えてくれたから。応援の意味も込めて、この3つのことを述べていきたい。
今回の参議院選挙は、焦点はいくつもあると思うが、私が中心に考えているのは、
脱原発、改憲だ。特に改憲に関しては、戦争につながる恐れもあり、非常に危惧している。
しかし、こういう発言をすると、原発については「経済を止めてもいいのか」、戦争については「中国、韓国、北朝鮮が攻めてきて日本を守れるのか」ということを言われるし、実際に原発については、他の代替案が出てきていないのに脱原発とは言えないと言われた。
洋平さんが教えてくれたことその1:声をあげる
洋平さんの選挙演説を聞いていると、間違っていること、おかしいと思うことは声をあげようと言っている。とても賛成だ。というのは、原発でも戦争でも、現実問題はたしかにある。しかし、現実問題だからと言って、
原発を家の隣に作りたいか
家族兄弟知人を戦争に行かせたいか
地球環境を汚し地球を住めなくしたいか
について、聞けば誰もが「No」のはずだ。しかし、「脱原発か経済か」の2原論に縛られ、思ったことが言えない雰囲気、後戻りできない世論になり、本当に大事なことを忘れたくはない。本当に大事なことは、「自然」と「命」。これが蔑ろにされる政治なんてまっぴらです。
もし現実や「脱原発か経済か」の2原論によって、大マジメに「自然」と「命」のことが語れないのは、戦時中に「もう戦争辞めようよ」と思っても言えず、そういうことを少しでも漏らしたら「非国民!」と言われた時代と同じだよ。そこを洋平さんは、声を挙げようと言っている。
しかし、まだ多くの人が「現実が…」となるだろう。
洋平さんが教えてくれたことその2:あるべき姿を決める
確かに現実問題はある。しかし、現実ばかりに目を向けていては、人間は何も進歩しない。例えば、空を飛びたいという人がいる。多くの人は「人間には羽がないから無理」と考える。しかし、空を飛びたいと思う人は「どうすればできるか?」を考える。これと同じなんだよ。脱原発も戦争回避も。
「空を飛びたい人=声をあげた人」は、「羽がない=経済がまわらない」とは考えない。まず「空を飛びたい=原発をなくしたい」と考える。それから、「羽の問題=経済の問題」を考える。だから、人間は進歩するんでしょ。
このように、声をあげた人は、まずどうありたいか?どうしたいか?を決めることが先なんだ。現実問題は、その次に「どうすればできるか?」を議論し、考えるんだよ。みんな戦争嫌でしょ?平和がいいでしょ?原発を家の隣に作りたい?だからまずは、現実が戦争のない平和な社会を目指そうと決める。原発は辞めると決める。それからなんだよ、現実は。
多くの「原発は嫌だけど、経済が…」と思っている2原論の人は、おそらくメディアに踊らされてると思う。早く目を醒して、我々のが本当にあるべき姿とは何か?をまず決めよう。答えは明白だと思うよ。
それでは、あるべき姿を決めたとする。そして、そのあるべき姿に共感した立候補者が当選した。しかし、そのあるべき姿が実現しない。どうするのか?お前は責任取れるのか?と言われるかもしれない。
洋平さんが教えてくれたことその3:参加する・対話する
洋平さんは、国会に自分を送り出してくれ!とは言わない。みんなで国会に行こうと言う。そして、国会で議論を尽くそう。また、「おれが困っていそうだったら、何か困っていることはないか?」たずねて来てほしいと言っている。
まさにこれが次世代の民主主義のスタンスなんだ。ぼくらは今まで、投票して選ばれた政治家に対して、少しの失敗も許さず揚げ足を取り、我関せずと選んだ責任を放棄してきた。そういうスタンスでいるから、政治家も我々に大事な情報を隠そうとする。その繰り返しで民を見捨てた政治が行われてきたのではないか。
だから、我々が政治に参加するんだ。応援した人に対しては「何か困っていることはありませんか?」「何か協力できることはありませんか?」と聞いて、政治に参加するんだ。あくまで国会議員は我々の代理人だから。もし1万人が10分でも協力したら、とんでもないことができる。
だから、政治に参加するために、話を聞いてもらえそう、協力したいと思える立候補者を選挙で選ぶんだ。政策も大事だけれども、それ以上にスタンス・あり方として協力したいと思える人を選ぶことが大事なんだ。
(って、次世代の民主主義って書いたけど、もしかしたら、この考え方って昔は当たり前だったのかもしれない苦笑)
もしかしたら、洋平さん以外にも人柄的に協力したいと思える人はいるかもしれない。でも、このことに気付かせてくれた、人々の心に政治の火を灯してくれた、「自然」と「命」を大事にしているという面で、彼を応援したい。
私は、彼を応援するが、彼とはあるべき姿が違うという場合であれば、他の候補者をぜひ応援してほしいと思う。しかし、迷っている・選挙に行くべきかと思っている人は彼に投票してほしい。時代が変わるだろう。