社会的共通資本という希望

さんいんキラリ

Instagramでいつもおいしそうな投稿をされているのでフォローさせてもらっているさんいんキラリさんの投稿で、米子市出身の経済学者が「社会的共通資本」を提唱していたことを知った。

米子市出身の経済学者がいて、しかも「共通資本」となるものを提唱していたとなると、これはとてもおもしろいのではないかと思い、さんいんキラリという雑誌を購入してみた。

結果的には大満足であった。「社会的共通資本」に関して、わたしの思うところを書いてみたい。

社会的共通資本の3本柱は、「自然環境」「社会的インフラ」「制度資本」だ。これからを市場原理主義から守り、お金に替えないことが、社会的共通資本の大原則。

わたしは最近コモンという言葉をよく使うのだが、このコモンこそ、まさに社会的共通資本と同義だと考えている。

この社会的共通資本が崩れて、持続可能な社会が崩壊してきている危機感がある。そのため、コモンをいかに守り続けるのか。

これが子どもに恥じない日本を残すために、最近のわたしの命題になっている(SDGsとかいう言葉もメディアで積極的に宣伝されているようだが、日本は社会的共通資本という素晴らしい考え方があったのでこちらを使えばいいのに)。

そして、この3本柱は、企業が管理するでも、国家が一元管理するでもなく、専門的な機関が自律的に管理するべきだとのこと。

しかし、日本では、宮台真司さんが指摘しているように、国は信じられず、地域社会の中間組織は破壊され、家族もバラバラになり、個人だけが残った。そのため、個人が生き残るための暴力行為が昨今増えている。

このコモン=社会的共通資本を担う、国でもない個人でもない企業でもない、中間組織が存在しないのが日本であり、わたしはこの中間組織を再構築し、コモンを管理できるようにすることが、これからの日本の課題だと考えている。

そのコモンの管理を行う中間組織としての役割を担うものとして、地域の自治会があると考えている。だからこそ、地域に手間を増やし、地域でコミュニケーションを増やすことが中間組織の再構築につながるのではないか。

だからこそ、こいのぼりの投稿で書いたように、地域に手間を増やすということを言っている。また、自己紹介も更新したが、そのために、地域のおじさんになりたいと思っている。

まだまだこの中間組織の担い手が少なく、また連携をしていないので、自分も少しでも実践して、コモンを守り・続ける活動をしていきたい。

また、電気・通信インフラに携わる民間企業の代表としても、電気を通じた中間組織の再建に取り組みたい。

少しでも地域がより豊かに、そして日本人が経済発展ではなく、自信を持って生きられる社会を作れるよう少しでも尽力したい。

母校の紹介。部活の顧問が写真にいる!笑

ところで、協生農法という農法についても掲載されており、母校の取り組みが紹介されていた。

わたしもそうだが、地球環境を考えると「人間が存在しているから地球環境が悪くなる」と考えがちになるので、生徒にそう考えてほしくなく、協生農法の考え方である、「人間が関わるからこそ自然がより豊かになる」を理解してほしく、また自ら興味を持ち・考え・他人とコミュニケーションを取ることを目的に協生農法を導入されているようで、とても素晴らしい取り組みだと思った。

ちなみに、わたしは農業については、きっと雑草も虫もその場に存在するのであれば何か意味があると考えるので、雑草や虫が敵視されることに非常に違和感を持っている。

だからこそ、農場を宇宙にするという「奇跡のリンゴ」の考え方に賛同しているが、この協生農法は、おそらく奇跡のリンゴの農業手法とおそらく同じではないかと思う。

この長年の違和感を解消できるのではないか?という気がしているので、シネコポータルという、拡張生態系入門キットもあるそうなので、やってみようと思う。

という、いろいろな情報と気づきをいただいた、さんいんキラリさんの特集でした。セブンイレブンで購入できますので、興味のある方はぜひ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)