かなり前の話になってしまうが、会社の人とJリーグクラブの川崎フロンターレの試合を見て感じたことを書く。実は、恥ずかしながらJリーグの試合を見ることは初めてでした。
会場に着くと、スポーツ独特の期待感と熱気がスタジアムを包み込んでいた。そして、川崎フロンターレのサポーターは「おらがまちのチームだ!」という思いを感じて、ちょっと感動して、ちょっと涙ぐむ。
で、試合開始。
川崎フロンターレは、うまくパスが回らないなど、チームがチームとして機能していない感じを受ける。そんなときに、明らかに目に付く選手が2人いた。
それは、北朝鮮代表でもあるFWの鄭 大世(チョン・テセ)とこちらも日本代表でもあるMF中村憲剛だ。
なぜその2人が目についたのか?
チョン・テセに関しては、後半からボールがゴールキックになるたびに、ボールをキーパーがボールを蹴る位置まで移動させる。(イメージつく?)何度も何度も。それが報われるのかどうかもわからないのに。
中村憲剛は、大きな声を出しながら、手を叩き、チームメイトを鼓舞し続けていた。(それが、彼がチームキャプテンである所以であろうが)そして、観客に向かって、盛り上げるように手を上げて、「もっと僕らを応援してくれ!」というメッセージを出していた。
この2人の姿にぼくは感動した。
なぜか?
それは、チームの状態が悪くても、自分ができることを最大限行っているからだ。どんなに状況が悪くても、言い訳をすることなく、全ての責任を自分が背負って、自分のできる最大限の努力をする。それが結果につながるかどうかわからなくても。その姿勢にぼくは感動したのだ。
結果は、1対1の引き分けだった。
しかし、川崎フロンターレの1点は、中村憲剛が放ったシュートのこぼれ球をチョンテセが決めたものだった。神様、もし神様という存在がいるのだとしたら、結果が悪くても、努力をした人と努力をしない人だったら、努力をした人にプレゼントをあげるのではないだろうか。
この川崎フロンターレの1点もきっとそんな神様のプレゼントだったと思いたい。そして、努力は裏切らないと思いたい。そんな努力の積み重ねが優勝だったり、成長だったり、成果につながるのではないだろうか。