「日本を変えること」は政治家だけの特権か?

 「日本を変えたい」。私が大真面目にそう言うと、「それじゃあ政治家になれ」と友人も大真面目に答えた。

 師走の年の瀬。ご多忙にもれず、忘年会などが続き、恐くて体重計に乗れない日々。そんな日々が続く中、ある友人と飲んでいて、「何がやりたいか?」と言う話題になったとき、そんなことを言われた。

 仲の良い大好きなその友人がそのようなことを言うのにビックリしたが、その友人を納得させられなかったのも事実。ここで少し自分が何をやりたいのか。そして、それがなぜビジネスの場であるのか。簡単に述べていきたいと思う。

 そもそも私がやりたいこととは、「障害のある方のビジネスを通じて、日本を変えること」だ。私は、障害のある人に接し、活かしていくことは、自分の人生を豊かにすると思っている。

 私の経験で恐縮だが、私は妹と接することで、「できないことではなく、できることにフォーカスする」という信念ができた。「できないこと」にフォーカスしていては、一生その人を本当の意味で活かすことはできない。私は、妹を実家に置いてきているので偉そうなことは言えないが、これまで「できない」と言われていた社員(障害はない)を変えてきた自負はある。

 私の妹と接してきた経験やこれまでの社員を変えてきた経験から、「できること」は誰でもあるし、どんな人でも存在意義があり、不要な人なんていないと考えている。今の世の中で、自殺やうつがまん延してしまうのも、人の「できないこと」にフォーカスしてしまい、生きる意味や生きる意義を感じられないことが原因の大きな一つだと思う。また、たとえできることが少ししかなくても、「できること」にフォーカスし、活かしてくことが、少子化、低資源の日本においては必要になってくると考えている。

 障害のある人に接し、活かしていける世の中。つまり、それは、人の「できないこと」から「できること」にフォーカスする世の中であり、誰しもが生きる意味・意義を感じられる国ではないだろうか。

 私はそれをビジネスの世界を通じて作りだしていきたいのです。(でも、どうやってやるかはまだ未定ですが。苦笑)

 宅配業界を変えたヤマト運輸もビジネスの世界でした。日本を豊かにした松下電器も知的障害のある人の活躍の場を作っている日本理化学工業も、バングラデシュの貧困問題を解決しようとしているマザーハウスもビジネスの世界です。

 もちろん、ビジネスも政治も手法の1つでしかなく、政治家がダメだとも思いません。今後、自分のやりたいことを実現する方法として、政治家と言う道もあるかもしれません。しかし、日本の政治が日本をどのように変えてきたでしょうか。

 ビジネスの世界には、言い訳のできない環境があります。結果を先延ばしにしていては、期待をしていただいているお客さまにサービスを届けられないばかりではなく、自分たちの生活も危うくなります。そのような厳しい環境にいるからこそ、人の叡智を結集させ、知恵を絞り、アイデアを出し、世の中を変えうるサービスを提供できるのではないでしょうか。そんな言い訳のできないビジネスの世界こそ、世の中を変えるキーファクターがあると思うのです。

 そして、「日本を変える」という大志をいただくからこそ、世の中を変えるサービスを提供するために、人の叡智を結集させ、知恵を絞り、アイデアを出すことができる。そんな環境は、ビジネスの世界であると私は信じています。

 確かに今はできていません。しかし、きっと実現する。私はそう本気で信じています。

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