6月から就労移行支援事業所で働くようになりました。そこでの私の役割は、日々訓練される方々をよりよい就職に導くべく、自分の魅力に気づいてもらったり、就職活動のイロハを身につけてもらったりすることです。
そのため、これから模擬面接をおこない、就職活動を進めていくにあたり、利用者の皆さんの心構えとして必要なことを考えてみました。まぁ、色々な心構えが必要なのですが、一番持っておいてほしいことは、「何のために働くのか?」という答えです。それがある人はぶれないので強いのです。そして、その答えについて、我ながら良い答えが見つかったと思っています。
そして、これは障害のある人だけに必要な考え方ではなく、どんな人にも必要なことだと考えているし、もし「自分は何のために働くのか?」わからなくなっている人がいたら、参考になればと思います。
我々は何のために働くのだろうか?
その答えに対し、私は1つ、皆さんに提案したいことがあります。それは、納税をするために働くと言うことです。そもそも、納税は国民の義務の1つです。そして、納税には様々な問題があると言われていますが、税を納めることで、我々の生活が成り立っています。
我々が今まで働く年齢まで育つためには、この納税によるサービスの恩恵を少なからず受けているはずです。また、生活保護などのセーフティーネットがあるから、我々は安心して社会生活を送れる(色々な問題はありますが)訳です。ですから、「働く」ということの大きな意味の1つは、この納税するという側に回ると言うことです。
ましてや、これからは、少子化により、働くことができる人口が大幅に減少していきます。実際に、1990年は5.5人で65歳以上の高齢者1人を支えてきましたが、2030年には1.8人で高齢者を1人支えることになります。ですから、働ける年齢になった人は、働き、納税をすることがより必要になってきます。
今まで、長い間、日本の土地に生まれ育った先人達が日本を作り、そして、明治維新以降、多くの日本人が血を流してこの国を守ってくれました。そんなこの国、日本を維持し、発展していくためには、今納税が必要なのです。
もちろん、税金の使い方に文句を言いたいのもわかります。だからといって、納税をしないことの言い訳にはなりません。それは義務だからです。私は、納税とは、この国の先人達の知恵を受け取る手数料、日本に住まわせてもらっている家賃と思っています。税金の使い方に文句を言いたいのであれば、納税をして、選挙に行きましょう。もしくは、革命を起こして下さい。
閑話休題。
これまで、「納税するために働く」ということを提案させていただきました。でも、私もそうですが、「納税するために働く」と聞いてワクワクはしませんし、やりたくないことで我慢して働くのは、昭和の価値観と言わざるを得ません。
それでは、「納税するために働く」だけではなく、何のために働くのか?
私は、充実感を得るためだと考えています。楽しいと思える仕事や自分が心の底から満足感を感じられる仕事をする。仕事の時間を楽しい時間にする。
このような仕事のスタイルこそ働く理由であり、21世紀の仕事スタイルではないでしょうか。
こういう話をすると、充実感を得られない企業ばかり!と言う人がいます。もしかしたら、そうかも知れません。しかし、文句ばかり言っていても何も始まりません。
では、どうすれば良いか?
私が言っているのは、下記3つを明確にして、企業を選ぶことです。
・自分の魅力を明確にすること
・魅力が活かせる環境を認識すること
・やりたいことを認識すること
自分がどんな魅力を持っているのか知り、魅力を通じて、どう社会に価値を提供できるのか。その魅力が活きる環境とは、どんな環境か。そして、自分のやりたいことは何か。
それをしっかりと認識し、この3つを軸にして、企業を探すのです。そして、この3つに当てはまる企業に入社するのです。そうすれば、必ず充実感は感じられます。
じゃあ、この3つはどうやったら明確にできるのか。それをお伝えするセミナーを7月上旬に開催する予定です。障害のあるなし関係なく開催します。
ご興味がある方は、このブログでもお知らせしますし、Twitterでも告知します。
お楽しみに。
追伸:
「なぜ働くのか?」を伝えるだけにしようと思ったのですが、結果的にセミナーのお知らせになってしまいました。。。苦笑
“「何のために働くのか?」面接を受ける上で必要な心構えとは?” への1件の返信