新しい価値観の世の中へ – 人をベースにした企業活動を –

 このブログも大変ご無沙汰になってしまいました。

 このブログを楽しみにしている人はいないと思いますが、これからの世の中について、思うことを少し書いていきたいと思います。

 これからの世の中は今までの価値観が変わる時代に確実になるでしょう。そのために大切なことは、しっかりと次の時代に向けた準備です。その価値観の変化について、今思っていること、考えている事を書いていきたいと思います。

 いきなり変なことを書かれるかと思われるかもしれませんが、「景気は底をうった」「二番底を脱した」という報道があったりしますが、私は景気はこれ以上、回復しないと考えています。今回の不景気は、資本主義の矛盾や欠陥に起因するものであり、本質的な解決策を求められていると考えています。

 今の日本はホームレスでも死にません。それだけ物が溢れているのです。しかし、どこか満足できない。安心できない。自殺してしまう。ホームレスになる。ニートになる。物があっても、人は精神的に満足できない限り、幸せになれないのかもしれません。

 産業革命以降、機械化により、人間は単調な単純な作業から開放されたはずでした。しかし、その機械化が失業など、豊かさ以上の貧困をもたらしました。また、効率化という名目上、人の心が忘れ去られ、人は作業の駒としか扱われなくなりました。

 そして、産業が成熟することにより、競争が激化し、売上単価が下がり、売上が減る。そのため、業界で生き残りをかけ、社員に発破を掛け、うつになるまで働かせる。産業が成熟しておらず、作れば売れる時代であれば、効率だけ考えて仕事をすれば良かったのです。しかし、今の時代はそうではない。これが今の日本の企業の現状です。

 そもそも資本主義の根本的な考え方は、資本が不足している時代の考え方でした。資本が全国民に行き渡るように産業を発展させ、みんなを豊かにする。松下幸之助氏の水道哲学はまさにその最たる考え方でしょう。しかし、今日本の中に物が足りないなどという地域はないのです。

 しかし、今の時代はまだまだ資本が足りないと思われている。とにかく消費しろ!消費しろ!の1点張り。テレビを見ても、食べ物や高級品の消費を促すCMばかり。

 まだまだ資本は貴重であり、不足しているように見せかけている。しかし、ニッチ業界、IT関連を除く、日本のほとんどの産業は成熟しているのです。(もし今のこの資本主義の価値観で行くのであれば、完全に日本ではなく、中国、上海でビジネスを行う方が良いでしょう。まぁ何十年もすればそのうち、中国、上海も日本と同じ状況になると思いますが。)

 不況とは企業が余剰在庫を抱えることです。しかし、日本の産業構造が傾きかけ、余剰在庫を抱える構造になっているのです。だから、景気が回復することはない。

 だから、景気の良し悪しではなく、今までの常識を捨て、新しい枠組みを考え出していく必要があります。それが新しい価値観を作っていくのです。

 であれば、何をこれからの日本は行うべきなのか。それは、「人」に戻ることだと考えています。「人」を中心とした活動です。

 人は信頼関係で成り立ちます。お互いがお互いの重荷を少しずつ抱えながら、支えあう信頼関係です。そんな信頼関係をベースに事業を行うのです。自社に売っていないものは他社であっても紹介する。短期的には売上が上がらない可能性はあります。しかし、長期的には信頼が築け、またお客様に来店してもらえるのです。

 そんな信頼が築けることがこれからの世の中を作るのです。今、Twitterなどのソーシャルメディアがブームになりつつあります。ソーシャルメディアが浸透すれば、口コミで不誠実な企業は淘汰されるでしょう。

 確実に「信頼を作ること」が企業活動の中心になる時代が来ます(このあたりはツイッターノミクスという本を読むことをお薦めします)。そして、「信頼を作ること」の大きな大前提は人として誠実であることなのです。

 人としての道理をはずしても、売上が上がればよい、利益が出ればよいという時代は終わりつつあります。これからは人としての道理を貫き、信頼関係を作ることが明らかに大切になる、という新しい価値観の世の中になります。

 人をベースにした企業活動を行う企業こそが賞賛され、お金が集まり、売上が上がる。企業活動の目的は信頼を集めること。その結果が売上であり、利益であるという時代が来ます。

 そして、この価値観の変化に気づいた人こそがこれからの時代のリーダーとなれると確信しています。

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