2011年3月11日14時45分頃、大きな地震が日本列島を襲いました。M9.0という日本が今まで体験したことのない大きな地震です。
行方不明者は1万人以上のようで、まだまだ被害が大きくなりそうです。被災されている皆様の無事を祈ると共に、この瞬間もあらゆる現場で尽力されている皆様に、心から敬意を表します。
今この状況の中でこのようなことを書くのは被害にあわれている方々に対して、不謹慎な部分もあるかもしれませんが、私が常々考えていることなので、何卒ご理解いただきたいと思います。
私は、障害者雇用に携わる中で、このようなことを見たり、感じたりしていました(わかりやすく伝えるために少し極端に書きます)。
それは、企業は強い人材を優遇し、または融通のきく人材は後回しということです。
強い人材とは、長時間働け、転勤も厭わない男性。そして、融通のきく人材とは、必要がなくなければ雇用をしなくても良いパートタイマー、派遣社員、契約社員などです。パートタイマー、派遣社員、契約社員は、ご存知の通り、女性や高齢者、障害のある人など立場的には弱い人、ニート、フリーターなど、大卒ではない、もしくは大卒後の新卒レールに乗れなかった人たちがほとんどです。
これは、企業が売上を上げることが目的だからです。企業が売上を上げるために強い人材を優遇し、融通のきく人材は後回しにするのです。売上を上げることが得意な人は、このような環境でも仕事できるでしょうし、評価されます。
しかし、売上を上げるよりも、例えば、良いことをしたい、誰かの役に立ちたいという思いが強い人は、評価されにくいのが現在の企業だと私は感じています。だから、うつ病や自殺してしまう人が増えたというのが私が障害者雇用を通じて感じてきたことです。
しかし一方で、先日の坂本光司研究室公開フォーラム「企業における障がい者雇用の最新動向」まとめでもお伝えいたしましたが、参加企業は、売上はもちろん好調なのですが、「社員がお互いが補完し合う会社文化を作りたい。だから、障害者の人は必要だし、そうしていると彼らも戦力になる」「人の成長を応援するのが企業の仕事。誰しもができないことがある。だから、障害のある人も賃金は同じ」と障害のある人を効率だけで見ておらず、誰もが活躍できる職場を作りたいと考えている企業でした。
この心遣いが、健常社員にも伝わり、全社員に誇りとモチベーションをもたらします。そして、効率だけで人を比べる職場は遅かれ早かれ、疲弊し、社員のモチベーションが下がり、結果的に効率も下がるということをお伝えしました。
つまり、効率、売上を大切にするのではなく、「人」を大切にしている会社こそ、社員、お客さんに喜ばれ、結果的に売上を上げることができるのです。
今、地震による国難により、各企業が売上ではなく、人の命を優先しています。
みんなが節電を心がけています。
そのため、渋谷では街頭のライトアップがなくなりました。
三越は18時で営業を終了しました。
ヤマダ電機は、半分くらいの照明で営業してるようです。
大阪のグリコのマークも消灯しました。
どの企業も「人」を優先しているのです。しかし、この流れを地震が起きたから・・・という今のブーム、売名行為、評価があがるという自分の評価だけにするのではなく、これからもこの「人」と大切にする経営を行ってほしいのです。
「人」は、前述の通り、効率だけでは図れないのです。効率的に仕事ができる人もいれば、できない人もいます。みんな、得手不得手があります。それが「人」なのです。その「人」を活かす考え方が誰もが持ってほしいのです。
それは、企業の経営者や管理者だけが考えるのではなく、我々一人ひとりも、「人」として相手を見ているのか、「人」であるという感覚を大切にしているのかを振り返ってほしいのです。
誰もが「人」であることに気付き、誰もが「人」を活かそうとする。それこそ、誰もが輝ける社会であり、亡くなった我々に残してくれたものであり、被害に遭われた方々の望みではないでしょうか。
今回はそのきっかけになるのではないかと考えていますし、しなくてないけないと考えています。今回の地震のほとぼりがさめたら、今まで通り、、、ではいけません。
今回の地震をきっかけに変わらなくてはいけません。
「人」の生活に原発は必要なのだろうか。
今の人の生活は、裕福すぎないだろうか。
「人」にとって、大切なものは何だろうか。
今回を機に、少しでも「人」であること考えるきっかけにしてほしい。そして、今回をきっかけに、日本が、日本人がよりよくなることを信じていますし、私も動いて参ります。
繰り返しになりますが、被災されている皆様の無事を祈ると共に、この瞬間もあらゆる現場で尽力されている皆様に、心から敬意を表します。
皆さん、がんばりましょう!
はじめまして。
障害者雇用関連の情報収集で貴方のブログを
発見し、読ませていただきました。
矢辺さんの人柄の良さが出ている内容で好感な部分もありますが
結論から言うと、年齢がお若いのを鑑みますが
少し、残念な文章になっているようにお見受けしました。
あくまで私の意見ですので、聞き流していただいて結構です。
矢辺さんは理想や「想い」が先にいくタイプだと
言われたことはありませんか?
具体的に言うと、現実離れしているという意味です。
もう一つ想像の域ですが、人の価値観を否定する傾向にありませんか?
なぜそのように思ったのかと言うと、話が「ミクロ」の世界。
つまり近視眼的に見ることを理想論で押している構造であり
矢辺さんの意見に同調するのは、社会に反抗意見を持っている層でしょう。
一部本質的な事を書いているようで、それによって生まれる利害関係が
理解できていないため、誰がそれによって「得」をして「損」をする人が
いるのかお分かりになると思いますが、そこが浅いようにお見受けします。
「人」だ大事なんて、誰もが頭で理解していますがなぜそうならないと
お考えでしょうか?
答えはご自身でみつけて欲しいのですが、考え方のベースとして
「人は愛するよりも、愛されたい」からです。
誰かから愛を求めている人は、相手を愛する事を忘れて求めるばかりします。
「他人と過去は変えられないけど、自分は変えられる」
障害者雇用は福祉とビジネスが複雑に絡んだ法によって強制された事象です。
矢辺さんのおっしゃっている事は、エゴに捉えられて共感者を失います。
申し遅れましたが
私は大学時代にアメリカで障害者雇用の研究をしていました。
なぜアメリカで障害者雇用が「対等」に扱われているのかご存知ですか?
私の研究は申し上げません。
なぜなら今の貴方には理解がし辛いと感じるからです。
ご興味をお持ちなら、、、、いえ「本気」なら
そこまで勉強してから語ってください。
一緒に日本をよくしていきましょう。
では長文乱筆にて失礼しました。
はじめまして。矢辺と申します。
この度は、当ブログにコメントいただきまして、誠にありがとうございます。いつもコメントは期待していないのですが、コメントいただけると嬉しいですね(^0^)
「東北の・・・」とのことですが、地震は大丈夫でしたでしょうか???
さて、本題です。
私は、個人の損得で社会を考えるのではなく、社会がどうあるべきかを考え、個人は行動すべきと考える人間です。
そう言う意味では、「人は愛するよりも、愛されたい」という人からすると、そのような点が意見が合わない所でしょう。
ただ、私が知る限りでは、世の中で評価される会社や人は、このように想いや非現実的なことを言い、実現する人が多い気がしているので、このような考え方をしています。
ですから、私は今のところ、この考え方を変えるつもりはありません。自分の考えることの正しさをなんとか証明したいと考えています。
(ちなみに、昔は人の価値観を否定すると言われたことはありましたが、最近は全く言われなくなりました。むしろ理解してくれるという声が多いです・当社比ですが笑)
お陰さまで、私の周りには優秀な方々がいるので、なんとかなりそうな予感はしているのですが、うまくいかないことは多々あるでしょう。そんな時にはじめて東北の人事採用担当者さんが仰ることが理解できるのかもしれませんね。
ご忠告ありがとうございました。気を引き締めていきたいと思います。
ただし1点だけ。
> ご興味をお持ちなら、、、、いえ「本気」ならそこまで勉強してから語ってください。
これは拒否させていただきます。
私も全てのことを調べて、文章を訓練し、100%自分の思いを伝えたいと考えておりますが、なにぶん力不足のため、そこまでするには非常に時間が掛かります。
しかし、私が思っていることを少しでも伝える場を用意するため、お金を掛けて、このようなブログを用意しています。これは言論の自由にも当てはまると思います。
ですから、全てを勉強してから語ることは拒否させていただきます。
それこそまさに「他人と過去は変えられないけど、自分は変えられる」と仰っているように、他人は変えられないのではないでしょうか。
もし目に余るようであれば、このブログを閲覧しないようにお願いいたします。
ちなみに、もし東北の人事採用担当さんもブログやTwitterなどやられているのであれば、ぜひ教えて下さい。きっと素晴らしい情報発信をされていると思うので、参考にさせていただければと思います。
この度は、コメントいただきまして、誠にありがとうございました。
一緒に日本をよくしていきましょう!