ロシアとウクライナの争いについての考察

 ロシアとウクライナが争っている。これまでの情勢を調べてきたので、私なりのこの争いについての考察を述べたい。ただし、プーチン・ロシアの軍事侵攻は許されるものではないという前提で読んでもらいたい。

■「正義」対「正義」の争いであること

 今までであれば、攻める側が悪、攻められる側が善(というか、西側が善でその他は悪)という考えがほとんどの人が持っているようだったが、YouTubeを中心に、ロシア・ウクライナ双方に正義があるということを語られるようになったこと。この点については、SNSの効果であり、YouTubeを見て共感するコメントを見ていると人々の考えが変わった点でよかったことと言える。

 しかし、テレビ報道については、西側が善という考え方がほとんどを占めており、ウクライナ寄りの報道ばかりで辟易とする。テレビしかみないような人には「双方に正義がある」というこの価値観はまだまだ広がっていないと思う。が、いい傾向にあることは確かだと思う。

■日本も武装強化した方がいいという言論が広がりつつあること

 今回の争いで、日本も中国から侵攻を受けるから武装強化した方がいい(なんなら核兵器も)というマッチョな考えをよく見かけるようになった。目先の防衛、常識に当てはめるのであれば、それもありだと思う。

 しかし、武装をすることは、相手に攻める口実(あんたが武装して怖いからこちらから攻撃するよ)を与えることになる。NATOとロシアの関係がまさにそうだ。

 日本のこれから取るべき方針は、口実がなくただの侵攻は世界から非難を浴びるだけなので、相手に攻められる口実を作らせない、世界で孤立しないということです。まぁこれが難しいんだけど。

 相手に攻められる口実を作らせないための非武装だと私は思う。色々議論はあるが、憲法9条が攻められる口実にならず、日本が争いに巻き込まれなかったのは事実としてあるはずです。

■この争いは「ワンワールド(世界市民)を作りたい国際金融資本」VS「同一民族同一国家を実現したい国(ロシア)」との戦い

 今の現代は、大航海時代から続く、世界を牛耳る国際金融資本家たちにコントロールされています。日本の明治維新もこの国際金融資本のマネーと資本主義・欧米列強に憧れた明治維新の志士たちによって起こされました。

 この国際金融家の目的は、ワンワールド、世界は一つの世界市民を作ることです。国境をなくし、国家をなくし、民族をなくす。資本主義、自由主義を世界に広げていくことができれば、商習慣の違いもなくなり、ビジネスがしやすくなるからです。SDGsの流れもそれ。結果、自分達が儲かる。

 対立しているように見える中国とアメリカも表向きでは争っていますが、見えないところではこの国際金融資本の力でつながっています。アメリカも中国もお互いの経済がなければ立ち行かないのです。それがグローバリズムであり、資本主義であり、もうこの国際金融資本がなければ各国は成り立たないのです。

 そこに反旗を翻そうとしたのが、プーチン・ロシアに思います。強いロシア、同一民族・同一国家を目指し、ウクライナを併合もしくは、傀儡国家を作る。そして、ロシアを大国にのしあげる。

 アメリカはトランプ時代は戦争が起きず軍事産業が儲からなかった。ウクライナに武器を送ることでアメリカ及び国際金融資本家たちは今どれだけ儲けているでしょうか。

 今回の争いが、国際金融資本家たちが儲けるために仕掛けプーチンがのってしまったのか、プーチンが純粋な気持ちで同一民族・同一国家を目指して争っているのかはわからない。しかし、ワンワールドを目指す国際金融資本家VS同一民族・同一国家を目指すプーチンの争いという構造は変わらないと思う。

 プーチンロシアが負けるということは、表舞台に立たず金の力を使い、武器を送り込み儲け、メディアを使い、人々の心を巧みにコントロールする国際金融家たちに負けるということだ。

 プーチンがやっていることは絶対悪である。絶対に許してはならない。やり方は間違っている。しかし、彼の思う同一民族・同一国家という「夢」は、日本人という民族である私にとって共感をせざるを得ない夢である。

 この争いがどう決着がつくのかはわからない。その結末を注視していきたいと思う。プーチンも罪を背負い、国際金融資本家たちも手負いになり、お互いが歩み寄り対話する結末を望みます。

■じゃあ日本はどうするか

 日本は、戦後の東京裁判史観という自虐史観によって、精神を骨抜きにされて自信をなくしている。また、中国には土地を買われ、アメリカには市場を解放され、日本の資産は乱獲にあっている。このままでは日本は戦争で…ではなく、資本、精神面から破滅に向かっていく。

 戦前・戦中の日本人は優秀であった。あの大戦もハワイ・東に行かなければ勝てる戦だった。ロシアへ北進かインドへ南進しイランでドイツと合流すれば勝てる戦だった。それだけ陸軍は勝てる戦の戦略を立てていた。

 それを海軍山本五十六の愚策で真珠湾の奇襲をおこない、結果、アメリカ世論を敵にしてしまい、ルーズベルトに参戦の口実を与えてしまった。そして、ドーリットル空襲というアメリカの策謀によって東に誘き出され、ミッドウェーの大敗につながる。

 東京裁判史観という自虐史観では、「勝てるはずのない戦を空気でもって開戦した愚かな日本」という刷り込みで、日本人の自信をなくし骨抜きにしている。そんなことはない。日本人は優秀であったのだ。まずその理解からはじめ、日本人の誇りを取り戻すことが重要だ。

 戦争が「正義」対「正義」の戦いなのであれば、武力を持ってして、どちらかが勝ったとしてもそれは屈服・従属でしかなく、本当の意味での理解にはつながらない。「正義」対「正義」は誠心誠意の対話でしか解決にはならない。

日本人は優秀である。そして、非武装をもって、誠意と対話とを持って争いを治める永世中立国として人類のあるべき姿を体現することが日本が未来永劫、存在し続ける意義となるだろう。日本人として、そういう国でありたいし、そういう国になるよう少しでも尽力したい。

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