「精神障害者の雇用促進のための就業状況等に関する調査研究」から考えること

 twitterでは以前にお伝えしておりましたが、障害者職業総合センターが発表した精神障害のある方の雇用促進のための資料が手に入りましたので、そこから見えること、感じることを記載していきます。

精神障害者の雇用促進のための就業状況等に関する調査研究(一)
−ハローワークにおける精神障害者の職業紹介等に係る実態調査から−
※PDFファイルです

 そう言えば、前職の人からこのブログの文章は長いので「ブログではなくエッセイか論文」と言われたので、事前に言っておきます。おそらく長いです笑

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【イベント告知】「かざりじゃないのよ福祉は」

最近、お陰様でいろんな方から面白そうな告知をいただきます。

自分だけで留めておくのはもったいないと思い、今後は皆さんにどんどん共有していきたいと思います!

ということで、第1弾!

私の大好きな「にぎやかな風」の茶谷さんがまた面白いことをやるそうです。司会の方以外は全てお会いしたことがありますが、みんな素晴らしい方ばかりです。

私も参加しようと思いますので、ご興味がある方はぜひ!

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1/24(月)
場所:秋葉原 CLUB GOOD MAN

イベントタイトル「かざりじゃないのよ福祉は」
出演
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白砂 祐幸(株式会社アイエスエフネットハーモニー)

木村 志義(ジョイコンサルティング株式会社社長)

塩原 賢一郎(ソーシャルエナジーカフェ)

安田 理央(司会/ライター)

茶谷 恒治(にぎやかな風店長)
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開場18:30 開演19:00
前売1500(ドリンク¥500別) 当日券2000(ドリンク
¥500別)
チケットのご予約は、イベント日時、氏名、予約枚数
をご記入の上
events@nigiyakanakaze.com
まで、送信お願いいたします。

イベント内容
にぎやかな風の店長茶谷恒治が福祉界の最先端をゆく人物を招き、
飾りではない福祉の世界をトークするイベントです。
アルコールも入り、過激トークも連発!?司会は最先
端文科系ライター安田理央!福祉の最先端は秋葉原だ!

当日は、福祉施設がつくる商品の販売会も行います。

とにかく、凄いトークショーになると思います。
皆様、是非ご来場お願いいたします。

なぜ障害者は退職してしまうのか

本日、Twitterでご質問をいただいたので回答いたします。内容が内容だけに、140文字では伝えられない。苦笑

ちなみに、質問は下記のような内容です。

特例子会社って単に法定雇用率を高めたいとか助成金がもらえるからやっているだけなんだろうか?何人も雇っては辞めさせていくうちの会社に不信感がわいてきます

ここは障害者雇用のプロとして、そして、ブログ、ツイッターで情報発信をしている身としてしっかりと回答して参ります。皆さんも障害者雇用について何か聞きたいことがあれば、ご連絡下さい。なるべく回答するようにいたします。

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「今後について」と「これからの思い」

 明けましておめでとうございます。今日の夕方に実家の鳥取県から東京に戻って参りました。今年も大きな1歩よりも小さな3歩を意識して行動していきたいと思います。今年1年もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、Twitterでは年末にお知らせしておりましたが、この度現在勤務しております会社を1月末で退職し、独立することといたしました。ですので、ここで今後についてのご報告と共に簡単にこれからについてお伝えいたします。

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企業が障害のある人を採用しなくてはいけない理由

 「なぜ障害のある人をなぜ採用しなくてはいけないのか?」

 皆さんはこの問いにどうお答えになるだろうか。

 少し想像してほしい。健常者より作業スピードが遅く、体調も安定しない。なのに給料は健常者と同じ。普通に考えて、残念ながらこのような人材を採用したいと思う人は少ないのではないだろうか。

 だからこそ、国は障害者雇用促進法を作り、企業に雇用率という縛りをつけて企業が障害のある人の採用を増やすように力を入れてきた。

 その施策は大きな効果を出した。実際に1000名以上の大手企業の平均雇用率は現在1.8%を超えた。しかし、障害者雇用を通じて聞いてきた多くの会社の本音はどうだったか。

 「雇用率があるから採用した」。

 ここにこそ障害者雇用の本質的な問題が隠れている。「雇用率ありき」で社員の本当の幸せを考えずに採用するから不幸が起こる。実際に採用したものの、現場では障害の配慮がなされない、理解されずに辞めてしまう人を見てきた。

 しかし、「雇用率があったから」こそ、障害のある人の雇用は進んできた。一方で「雇用率ありき」の採用方針であるから社員が幸せになれないこともある。

 であるならば、「雇用率ありき」この考え方が今限界を迎えているのではないだろうか。

 これからの障害者雇用に必要なのは、「何のために障害のある人を採用するのか」という本質的な問いであり、障害のある人を採用する明確な軸が必要なのである。今日はこのことについて、お伝えしていきたい。

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