最近、ノーマライゼーションに関するエントリーを書いていないので、ノーマライゼーションについて書こうと思います。
お題は、「もし、自分が子供を持ったときに障害のある人をどうやって説明するか?」です。
子供と街を歩いていると、前から車椅子の方、もしくは腕がない方が歩いているかもしれません。そんなとき、子供が
あの人、腕がないよ。
と言った場合、親としてどういう反応をすればいいのでしょうか?
大概はもしかしたら、
見ちゃダメ
あの人はかわいそうな人だから近づかないほうがいいよ。
というかもしれません。しかし、それでいいのでしょうか?
ぼくであれば、どうやって答えるか考えてみました。
まず、障害があるからといって、全く別の存在ではない。
障害があり、生活に不自由はあるかも知れないが、かわいそうな存在ではない。
この2点を子供に知ってもらいたいと思う。ということで、ぼくであれば、子供との対話の中で気づくように促すと思います。
「あの人を見てどう思う?腕がないからと言って、○○(こどもの名前ね♪)と違いはないんだよ。ただ、腕がないことによって、できないことはあるから、その人が困っていて、○○ができることがあったら、積極的に手伝ってあげようね。」
というじゃないかと短い間に思いました。今後考え方に変化はあっても、基本的にはこう言うかなぁと思います。
そして、もし見ていたら、障害のある人にお願いしたい。障害のある人が街で子供に
あの人、腕がないよ。
と言われても、胸を張って、堂々といてほしい。実際に、ぼくの知り合いの50歳になるKさんは、片腕を事故で亡くしたが、積極的に活動し、車の運転もされる方ですが、子供に
あの人、腕がないよ。
と言われても、
おじさん、事故で腕をなくしちゃったんだ。
と明るく答えると言っていた。全ての人がKさんみたいに障害を乗り越え、明るいわけではないが、Kさんのあり方が本来の姿だと思うのです。
そして、ぼくの好きな言葉に
街に慣れる。街が慣れる。
という言葉があります。つまり、障害のある人が街へ出ると、街に障害のある人が慣れていき、行動しやすくなります。しかし、一方で障害のある人が街に出ることにより、街の住民も障害のある人の理解が進むのです。
本当の心のバリアーをなくすためには、ぼくら世代が親になったときに、子供に伝える言葉一つなのかも知れません。積極的に障害のある人も街へ繰り出し、街に慣れ、ぼくらも障害のある人に慣れていく必要があります。そのためには、お互いの歩み寄りが非常に大切だと思っています。そして、子供に障害のある人に対する正しい考え方を伝える。それこそが本当のバリアフリーを実現するのではないでしょうか。
投稿者: やべっち : 2004年11月10日 01:14
コメント
自分も「普通」なんだって言ってはいるものの
やはり 説明とかする時は気を使いますね
どうやったら誤解が無く 伝わるかって・・・
街に慣れる。街が慣れる。
そうなのかもね
変な話、小さい時から障害を持っている方は同情とか差別など
ずっと受けていて 慣れてしまっている人もいる
だから こそ こちらも「○○しちゃ駄目なのかな?」とか怯えずに
誠意を持って接すれば 大丈夫なんだと思いますです
この前、馬場で盲導犬と一緒に歩いている夫婦に
お店の場所を尋ねられた時
昔だったら 「触れないように」とか「わからんし」とか思ったけど
「上手くいくかわからんけど 失礼な事してしまうかもしれんけど
伝えよう」と思って やってみたら 上手くいった
いつまでもわからんからと言って何もしないと
ずっと経験値0だけど接すれば接する分だけ
経験が積める
まず接する事からはじめるのが大切な気がしますです
投稿者:ナオたん : 2004年11月10日 12:24